きっかけ2 母の庭と魔法使いから学んだこと
小さいころからハーブは
私にとって身近な存在。
母の趣味はガーデニングで
庭では
パイナップルミント
チェリーセージ
レモンタイム
レモンバーム
ローズマリーなど
ハーブもたくさん育てていました。
庭からとってきたハーブの香りを
母がかがせてくれて、
それをかわいい瓶に入れ
キッチンや部屋
バスルームに飾ること。
パイナップルミントを見て
甘い香りに包まれながら
お風呂に入ること。
母と
フレッシュハーブティーを飲みながら
親元を離れ、オーストラリアに来てからは
その時のことを思い出し
夢見心地になっていました。
メルボルンで
最初に働き始めたのは
自然志向のスローフードカフェ。
そこでは
メイン料理にスープ、ドレッシングやスイーツ、ドリンクに
何種類もの
スパイス、ハーブ
を使用していていました。
店内には
今まで見たことも
気分はなんだか
弟子入りした気分。
はじめの見習い期間は
膨大なハーブとスパイスの名前と
用途を覚えるのに苦労したり
コリアンダー(パクチー)を刻みすぎて
手からずっとパクチー臭がして
ハーブオイルやハーブソルト、ドレッシング担当を経て
見習いを卒業し
サラダ
↓
簡単なスイーツ
↓
ブレックファーストメニュー
↓
.........と
どんどんレベルアップ。
その中で
ハーブやスパイスを入れただけで
味が広がったり
コクが出たりするのが面白くって
ワクワクしつつ
充実感たっぷりの毎日でしたが
ある日オーナーが
「店が忙しすぎて疲れた。
他のこともしたいからお店を閉める。」
と突然言い出し
スローフードカフェは数か月後に
えーーーーーーーーーー!
えーーーーーーーーーーー!!
えーーーーーーーーーーーー!!!!
あんなにお客さんいっぱいいたのに!
そんなことってある??
もったいない!!
と晴天の霹靂でしたが
他のスタッフたちが
「オーナーが自分の時間を好きに使うこと」
に賛成して、受け入れている様子を見て
自分が人生を楽しめないと
いい仕事もサービスもできないってことなのかな....
そういう考え方もあるんだ。
となんだか
スローフード・スローライフの真髄を
目の当たりにしたような気がしました。
カフェでの魔女生活は終わってしまったけれど
そこで培った知識を生かし
ハーブやスパイスを
より積極的に自分自身の生活にも用いるようになりました。
つづく
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